公認会計士 中田博文のブログ

M&Aの財務税務DDと価値評価を考えながら整理していきます。

PPAのタイミング

ポストPPA (必須)

  • 企業結合日以降一年以内に完了することが求められている。(企業結合会計基準28項)
  • PPAの評価対象となる資産・負債が多ければ多いほど、PPA報告書の作成に費用と時間を要する。
  • さらに、PPAの評価結果は見積もりの要素を多く含むため、それを検証する監査手続きに比較的多くの時間が必要になるケースが多い。
  • そのため、タイムスケジュールを検討する際には、事前に評価者、監査法人と事前に協議して、監査手続きに要する時間を踏まえた上で、スケジューリングを組むことが必要である。

プレPPA (任意)

  • クロージング前に、ポストPPAにおいて識別される将来の無形資産の償却負担を把握するために、無形固定資産を評価する。
  • 無形資産の識別、測定をするための十分な情報が入手できない場合が多い。
  • その結果、ポストPPAの結果と異なる可能性があるため、あくまでも簡易的な評価として位置づけるべき。

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